さて、いきなりですが気功とは一体なんでしょうか?
皆様は気功と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか?
多くの人は、テレビなどで人を飛ばしたり、
動物を寝かせたりする姿を思い浮かべるかもしれません。
また、気功について少し詳しい人は気功で病気を治したり、
もしくは武術の鍛錬法としての気功を思い浮かべるかもしれません。
そのどれも間違いではありませんが、それらはあくまで気功という技術を何に対して、
どういう目的で使ったかということの結果に過ぎません。
これらのことを具体的にお話しする前に、
Virtuous Cycleでの「気功」という言葉の定義を
とりあえず先に決めてしまいたいと思います。
ここで、”Virtuous Cycleでの”と書いたのは、
各流派や団体などによって「気功」の定義も少し違うかもしれないからです。
なので、当ページに書いてあることは
あくまで私たちが考える気功についての意味や考え方となることを御了承ください。
それではさっそく私たちが考える「気功」という言葉の定義を見ていきたいと思います。
まず、気功という言葉を字義解釈してみると、
「気」・・・目に見えない抽象的な情報や、そのエネルギー
「功」・・・〜を操る、コントロールする
という意味を「気功」という言葉から読み取ることができます。
実は、これがほとんどそのまま、我々が考える気功の定義につながります。
つまり、気功とは、
目に見えない情報やエネルギーを操る技術
ということになります。
これだけ聞くとなんだか難しくて、
普通に生活している人には関係なさそうな感じがするかもしれません。
しかし、上記の定義から考えると、
実は人間も植物も動物も皆がすでに「気功」を行う「気功師」ということになります。
例えば、私たち人間は、生まれるまでは母親のエレルギーをもらいながら成長し、
生まれた後は今度は食べ物からエネルギーをもらいながら成長し、生活していきます。
この食べ物は野菜、肉、魚であれ、何かしら命があったもので、
これらのエネルギーを身体に取り込むことで生きていきます。
先ほどの「気功」の定義からすると、これも実は気功を実践していることになります。
今度は気功の「情報」という側面で例を挙げたいと思います。
みなさんは空いているお店に自分が入ったら、それまでガラガラだった店内に
急にたくさんお客さんが来た経験はないでしょうか?
また、そういうことがよく起こる人が近くにいないでしょうか?
これは、ただの偶然・・・の可能性もありますが、
多くの場合はその人が楽しそうな雰囲気、
飲食店であれば美味しそうな雰囲気を醸し出していて、
それを通りがかった人が感じ取って立ち寄っていくとも考えられます。
ストリートパフォーマンス等でも、何人か立ち止まって真剣に見ていたりすると
つい何をやっているのか気になってしまうと思います。
これらは、その人たちが醸し出している雰囲気(抽象的な情報)を、
強弱も含め感じ取ることができるからではないでしょうか。
もしそうだとすると、
私たちは普段から無意識に情報を発信したり受信したりしていることになります。
上の二つの例以外にもこのような例は沢山あります。
ぜひ色々考えてみてください。
このように日常的に起こる現象についての視点が一つ増えるのも、気功を学ぶ楽しさの一つです。
さて、ここまでは私たちVirtuous Cycleが考える「気功」という言葉の定義について考えてきました。
ここまでの説明で気功というのは特別な能力ではなく、
植物や私たち人間を含めた動物が当たり前に持っている能力である、
ということを理解していただけたかと思います。
ところで、ここで、ある疑問が浮かんでこないでしょうか?
それは、
「じゃあ、別にわざわざ改まって気功に取り組む必要はないんじゃないの?」
という疑問です。
答えを先にいうとYesでもNoでもあります。
改まって気功に取り組まなくても、日常の中に気功は溢れ、すでに皆が行っていることです。
習ったり、練習したり、学ぶ必要はどこにあるのでしょうか?
次の【なぜ気功を学ぶのか】のページで、
Virtuous Cycleが考える気功を学ぶ理由とメリットについて説明いたします。